鬼ヶ城

波が作り出した断崖絶壁の世界遺産

長い年月をかけて、雨風や波に削られてできた絶景は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録されており、山頂の城跡にある展望台からは海や海岸線が一望できる。周囲の海岸沿いを歩けば、千畳敷をはじめとした雄大な洞窟や奇岩が見られ、海の上の断崖絶壁の小道を散策しながら大自然の作り出した景観を楽しむこともできる。鬼ヶ城の名前は、平安時代に鬼として恐れられていた海賊、金平鹿がここを根城にしていたことに由来する。かつては鬼の岩屋と呼ばれており、坂上田村麻呂が討伐したとされる。山頂には戦国時代に築かれた城跡も残っている。